新型コロナウイルスの影響により、中国では「巣ごもり消費」が発生しており、2020年1~3月期決算では、中国電子商取引最大手アリババグループの売上高が前年同期比22%増の1143億元(約1兆7千億円)、中国電子商取引2位の京東集団(JDドットコム)の売上高が前年同期比20.7%増の1369億7000万元(約2兆682億円)と、中国ECはコロナ状況下でも盛り上がりを見せています。
日本企業でも、訪日インバウンド消費がなくなったことにより、外需を獲得すべく越境ECに注目している状況です。しかし、中国の大手ECモールに出店するにも大きなランニングコストがかかる、自社で売り場を構築しようにも物流、決済等といった様々な問題から手付けられない現状があります。そんな各社の課題を解決するために、中国最大の検索エンジン「百度(Baidu)」の日本法人であるバイドゥ株式会社(以下、バイドゥ)は、2020年3月より中国向け越境ECプラットフォーム「百分百(baifenbai)」のサービスを開始しております。
今回は「百分百(baifenbai)」の概要について、ご紹介致します。
「百分百(baifenbai)」とは
「百分百(baifenbai)」はバイドゥが管轄する中国向け越境ECサイトです。
保証金やシステム利用料等の費用を一切かけずに出品/出店できるのが特徴で、テストマーケティングに適したサービスです。
中国ユーザーとの物流や決済の対応はすべてバイドゥが無料で対応するため、メーカー様は商品を日本国内の指定倉庫に送るだけで、簡単に越境ECを展開することが可能です。
販売結果を踏まえ、本格参入を判断したいメーカー様には、ローリスクで展開できるメニューとなっています。
「百分百(baifenbai)」への出品/出店メリット
「百分百(baifenbai)」へ出品/出店した場合、以下の3つのメリットがあります。
保証金、システム利用料などの費用は一切無料
通常、京東、天猫のような中国の大手ECサイトに出品/出店するには、膨大な費用がかかります。保証金や年間システム利用料など、億単位の費用が必要となります。
「百分百(baifenbai)」は保証金、システム利用料などの費用は一切無料で利用することができます。各メーカー様はバイドゥと取引契約を結び、バイドゥが指定した倉庫に商品を発送するだけで手軽に越境EC上に商品を販売開始できます。
フルフィルメントは「百分百(baifenbai)」が実施
通常自社で商品を販売するには、商品掲載ページ手配はもちろん、決済手段から物流、カスタマーサービスまで全て自社で手配する必要があり、工数や金額がかかってしまいます。
「百分百(baifenbai)」では、商品が販売するまでの手間や販売してからのユーザー対応も全て負担します。メーカー様では、指定された商品を指定する倉庫に送付するだけで、販売における手間を省くことができます。
百度のビックデータを活用したマーケティング手法が可能
「百分百(baifenbai)」の商品ページや企業ページは百度広告のランディングページとして利用することができます。
百度広告の管理画面よりプロモーション関連の数値を参照できるので、実際の広告効果を検証することができ、中国市場におけるプロモーションでのヒントにつながります。
「百分百(baifenbai)」への出品/出店の流れ
1.バイドゥで商品取り扱い可否確認
中国への輸出可否、プロモーション可否などを事前に確認する必要があります。
現状は、ガラスなどの割れ物や工芸品などデリケートな商品、そして温度管理が必要な食品などの取扱いは難しいです。プロモーションにおいては、基本的に中国広告法が適応されるため、細かい手法や条件に関して弊社までお問い合わせください。
2.バイドゥと取引契約
商品の輸出可否の確認が取れ次第、メーカー様はバイドゥと取引契約を締結します。
契約では、販売条件や手数料など細かい部分まで決定いたします。
3.ページ作成&公開
メーカー様で必要な商品画像やテキストを用意した上で、ページ作成作業は代理店側でページ作成をします。ページ作成後、正式に販売開始となります。
インフルエンサーをアサインし、商品を体験利用してもらい、体験記事を制作したり、商品の説明動画を作成することも可能ですので、詳細はお問い合わせください。
どのECモールにも共通しますが、「百分百(baifenbai)」に商品を掲載しただけでは、商品は売れません。
各媒体において有効なプロモーションを実施し、自社商品、自社ブランドの認知力を上げることが重要です。「百分百(baifenbai)」の最も大きなメリットは「少額の初期投資」で中国市場にテストマーケティングできる点です。天猫、京東など大手モールへの出店、或いは、自社ドメインでの展開で迷っているメーカー様は、まず「百分百(baifenbai)」に出店し、実際に中国市場で商品を売ってみるのはいかがでしょうか。中国向け施策において、自社の課題を明確化することで、今後の中国市場を攻略するヒントを得られると思います。
中国越境ECサポートについて、お気軽にお問い合わせくださいませ。
chen
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