近年、中国では越境ECが著しく成長しており、「最新中国越境EC市場のまとめ」の記事でも示したように、2020年の越境EC全体市場規模が約12.7兆円の見込みとなっております。輸入の越境ECサイトプラットフォームの利用も増えており、越境EC輸入政策の緩和もある程度輸入の越境ECを促進しております。
目次
中国越境EC各プラットフォーム市場シェア
そういうような膨大な中国輸入越境ECに参入するには、まず中国大手BtoCの輸入越境ECプラットフォームを把握する必要があります。
中国の越境ECプラットフォームが2010年から出始め、2015年には急増しており、2016年にはすでに大手プラットフォームが市場をシェアし、ある程度越境EC市場割合が安定してきております。
その中、規模の大きい越境ECプラットフォームとして、「天猫国際」「京東全球購」「網易考拉」「小紅書」「洋码头」等が挙げられ、中国リサーチ会社immedia2017年のデータによると、それぞれの市場シェア率が「天猫国際」21.9%、「京東全球購」13.3%、「網易考拉」25.8%、「小紅書」4.9%、「洋码头」4.8%となります。
中国の越境ECプラットフォームの現状を理解するにはまずは上記人気なプラットフォームの特徴を理解する必要があります。本文では、各プラットフォームについて、簡単にご紹介できればと思います。
中国人気越境ECプラットフォームの紹介
1.天猫国際(Tmall Global)
アリババ傘下の越境ECプラットフォーム
モデル:サイト直営+ブランド出店
販売ジャンル:総合
特徴:タオバオ、Tmall等中国トップECプラットフォームこそあるトラフィックをバックに越境ECに参入しております。2014年から設立され、初期段階はプラットフォームの招待でブランドに出店してもらう形になっており、現在Tmall直営店に出品してもらうことに注力しております。
初期段階に比べ、出店のハードルが下がっているといいつつも、ブランドにある程度認知度が求められていると思われます。
2.京東全球購(JD Worldwide)
ブランド力や物流力が求められるプラットフォーム
モデル:サイト直営+ブランド出店
販売ジャンル:総合
特徴:3C商品を中心に販売している京東はECプラットフォームの中、自社の物流システムの構築をいち早く着手したプラットフォームです。また、プラットフォームでは「100%正規品」を常に強調しているため、海外の商品に対し、ブランド力を求めるている一方、物流の速さも条件になっているようです。
3.網易考拉(Kaola)
越境ECプラットフォームでシェア率の最も高いプラットフォーム
モデル:サイト直営がメイン
販売ジャンル:ファッション、ママ・ベビー、日常用品、スポーツ用品、食品
特徴:網易考拉は初期で完全サイト直営のため、アメリカ、ドイツ、イタリア、日本、韓国、オーストラリア、香港、台湾等から直接商品を選定して販売していましたため、品質の保証ができて一番早く越境EC市場シェアを獲得しております。現在、一部ブランドの出店も受け入れるようになっております。
4.洋码头(YMT)
最も早く越境ECに参入したプラットフォーム
モデル:CtoCがメイン
販売ジャンル:総合
特徴:洋码头は2009年に設立され、中国で最も早い段階で越境ECを試すプラットフォームの一つです。初期段階は主に海外バイヤーに提供するC2Cモデルで、中後期からBtoCモデルも導入しました。
5.小紅書(RED)
「コンテンツ+EC」の越境ECプラットフォーム
モデル:出店がメイン
販売ジャンル:ファッション、化粧品等
特徴:2013年に設立された小紅書はもともと女性向けのUGCコンテンツプラットフォームで、2014年12月にECを導入して、プラットフォーム内購入まで完結させました。女性向けの海外ファッションやライフスタイルがメインになっているため、規模は他プラットフォームより小さいけど、海外商品にとってターゲットが正確であることが特徴になっております。
以上、簡単に現在人気な中国越境ECプラットフォームを簡単に紹介いたしました。
中国の越境ECに関しご興味がある場合または中国向けの越境EC進出支援を求められている場合はぜひお気軽にご連絡くださいませ。
中国越境ECサポートについて、お気軽にお問い合わせくださいませ。
sai
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