中国のECキャンペーンとして、11・11(ダブルイレブン)がよく知られると思われ、たびたび膨大なEC販売売上を創出しております。アリババの11・11(ダブルイレブン)に対し、JD(京東)が6・18というECキャンペーンも出して、盛り上げてきております。その以外、12・12等のECキャンペーンも続々と創出してきております。
今回は直近で行っているECキャンペーン818キャンペーンについてご紹介したいと思います。
8月18日は中国のもう一つ大手ECサイトであるSuning(蘇寧易購)の設立記念日で、アリババの11・11(ダブルイレブン)、JD(京東)の6・18と並ぶECキャンペーンを作るため、Suning(蘇寧易購)は2016年に818「全民発焼節」というテーマでキャンペーンを打ち出した。オンライン・オフライン連動で各種イベント・キャンペーンを出しております。そのことでSuning(蘇寧易購)が本格的に中国オンラインECの戦いに参入したとみられます。
勿論、他のECキャンペーンと同じく、そのSuning(蘇寧易購)発の818キャンペーンを各プラットフォームに活用され、独自で様々なイベントを開催されるようになってきました。その中、今年で注目されていたのがDouyin(抖音)が開催した「818新潮好物節」です。Douyin(抖音)の発表したデータを見てみましょう。
※データはすべて「抖音818新潮好物節報告(2021年8月1日~2021年8月18日のデータ)」より
ライブ配信データ
Douyin818キャンペーンキーワード
①中国国産ファッションブランド
・Douyinの人気商品ランキングでは、中国国内ブランドは74.9%を占めております。
・国産ファッションブランドの売上高が同期比443%増となっております。
最近、知られている中国の化粧品ブランド「花西子」等のように、中国の若者が伝統のファッションやデザインへの興味が急増し、トレンドになっているとも言えます。
②オリンピック
・スポーツ用品の売上高が同期比407%増となっております。
キャンペーン期間中もちょうどオリンピック期間のため、オリンピックの影響で、スポーツ用品の購入も増えております。また中国国産スポーツ用品の販売も目立っております。
③七夕
・バラの売上高がバレンタインデーより402%増となっております。
8月11日は中国の七夕で、中国の伝統的なバレンタインでもあります。今回はキャンペーンが開催されていることも理由であり、七夕にてバラの購入が明らかにバレンタインより多かったです。
上記の他、本、文化遺産商品や夏の果物等の販売も注目されております。
全体的にいえば、中国のEC消費者がより文化の要素を求め、時期やトレンドに沿った行動をとったとも思われますので、中国向けECを展開する際に、ご参考にしていただければと思います。
ご興味のある方ぜひお気軽にお問い合わせください。
sai
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