前回の記事「中国のWeChatがすごい!WeChatの基本説明から使い方まで徹底解説」では、中国でWeChat(ウィーチャット)の機能及び利用状況をご紹介しましたが、広く使われ、多様な機能を持っている媒体は近年企業プロモーションに欠かせない手法にもなってきております。
その中、一番活用されているのがWeChat公式アカウントで、中国では75%の企業がビジネスで利用しています。今回の記事ではWeChat公式アカウントについて、皆様からよく受ける質問を元に解説をしてまいります。
目次
WeChat公式アカウントとは?
個人、政府、媒体、企業や団体が開設できるアカウントで、メルマガのようにフォロワーに定期的に記事等を配信でき、またフォロワーと管理者が1対1でコミュニケーションをする機能もついています。
◎WeChat公式アカウントのイメージ


WeChat公式アカウントの種類とその違いとは?
【服務号(サービスアカウント)】
サービス提供型公式アカウントです。(お問合せ、銀行、サービス提供等)
月4回情報を配信できます。友人からのメッセージ一覧画面に表示されるため、ユーザの目に止まる確率が高いです。また、電子マネーを使ったサービスを利用する場合はこのアカウントを開設することになります。
対象例:企業、政府及び団体等(サービス・商品販売系にご推奨)
サービスアカウント例:
【訂閲号(購読アカウント)】
情報伝達のためのアカウントです。(新聞、雑誌、ニュース等の機能に似ています)。
1日1回情報を作成して配信できます。情報発信できる回数が多いため情報メディアやニュースサイトなどのコンテンツを豊富に持った事業社には非常に有効性の高いアカウントになります。但し、「購読アカウント」フォルダーにまとめて表示されるため、ユーザの購読率は服務号と比較すると低くなります。また決済等付加的なサービスを利用できません。
対象例:個人、メディア、企業、政府及びその他団体(PR系にご推奨)
購読アカウント例:
【企業号(企業アカウント)】
社内のコミュニケーション専用のアカウントです。社外PRには利用されていません。
WeChat公式アカウントでできること?
1.定期的配信
メルマガのように、アカウントのフォロワーに対し、週に1回もしくは、毎日1回のペースで配信できます。1回あたり8ページ分(8タイトル)の配信が可能です。
2.メニューバー
アカウントの下部のメニューバーに該当する箇所です。15ページ分(3行×5列)の設定が可能です。
タッチされるとページが表示され店舗情報や連絡先、クーポン等の固定的な情報を、常時配信できます。
3.顧客管理
公式アカウントのフォロワーと直接やり取りができ、付属されている会員カード機能による会員管理もできます。また、クーポンをまとめられるチケットフォルダがあり、さらにそのクーポンを友達に転送することも可能です。
4.ECとの連動
WeChatの「微小店」機能、もしくは「微店」等WeChatと連動する第三者アプリを利用して、WeChatを活用した出店販売もできます。
WeChat公式アカウントの開設には?
前回の投稿でもご紹介した通り、WeChat公式アカウントには中国にいるユーザ向けのWexin公式アカウントと海外ユーザ向けのWeChat公式アカウントがあります。Weixin公式アカウントについて、現状海外企業の開設が不可のため、提携中国企業名にて開設のみで、公式アカウント紹介ページの「タイプ」にも中国企業名が掲載されます。
但し、テンセント社の広告またはWeChatPayサービスご利用の海外企業も開設できるようになりました。公式アカウントの取得には公式アカウントの申請及び認証の2つのStepが必要です。
また、中国法人を持たない日本企業が全く関連のない中国の法人名義でアカウントを開設されているケースが増えてきていますがTencentの日本法人であるTencenJapanが許可していないため仮に、該当企業がある際には、早期に自社名義のアカウントを取得することを推奨します。
Step①:アカウント申請
下記資料(一部)をご用意いただく必要があります。
・テンセント指定の申込書、申請書類の記入
・会社の登記簿謄本
・運営管理担当者に関する情報(身分証明書・連絡先等)
Step②:アカウント認証
WeChatの審査をうけ、信頼性の高い認証アカウントとして表示できます。認証される際にはテンセントに認証費用(2020年6月時点、99ドル)を支払う必要があります。
その他WeChat公式アカウントに関するQ&A
1.WeChat公式アカウント登録の数制限がありますか。
現在、公式アカウントを申し込む際には、以下のような制限が設けられています。
・申請時に登録するメールアドレス1つに対し、1つの公式アカウントが登録可能
・申請時に登録する携帯番号1つに対し、5つの公式アカウントが登録可能
・申請時に登録する一人の身分証に対し、5つの公式アカウントが登録可能
・1社の法人に対し50の公式アカウントが登録可能。
2.WeChat公式アカウント名の命名ルールがありますか。
スペース・特殊の記号をご利用いただけません。
会社/組織名と一致する必要がございませんが、他公式カウントと重複してはいけません。
企業/メディア/政府/その他の機構は認証アカウントは名前を変更できません。
以上、WeChat公式アカウントの簡単概要や取得方法のご紹介となります。
次回は公式アカウントを使う中国人観光客や中国人消費者の集客、顧客対応、CRM化などWeChatの活用方法をご紹介いたします。
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ただし、うまく運用できているものは数えるほどしかありません。理由としてはアカウント立ち上げたあと、とりあえず投稿だけはと言った方法で運用しているものが多いことが挙げられます。またここの部分をたった1人で頑張って運用している社員の方も多いのではないでしょうか?
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