まもなくやってる11月11日(通称ダブル11)祭典。各社ともにそれに備えてプロモーション戦略を立てたり、越境ECに参入したりするなど準備を整え始めています。
2018年におけるダブル11の日における中国全土におけるオンライン上売上は3,000億元を超えており、2017年の記録を大きく伸ばし、話題となっています。
極光ビッグデータが発表した「2018年双11数据研究报告(日本語訳:2018年におけるダブル11データ研究レポート)」では、2018年総合ECモールのデータやダブル11ユーザーの特徴をまとめています。
過去のデータをみることで、ダブル11における動向がわかり、今年の戦略立てにお役に立てて頂ければ嬉しいです。
2018年ダブル11数値まとめ
2018年はダブル11の日が始まってから10年目となっており、すでに中国人にとって、ショッピングでのお祭りとなっています。天猫(Tモール)が発表した数値によると、Tモール単体の数値が2,135億元に達しています。また、2大ECモールのもう片方の京東による発表では、京東の売上は1,598億元をこえています。その他過去に、「拼多多(pinduoduo)の ビジネスモデルから見る中国ソーシャルEC」で紹介した拼多多でも、2017年対比300%の受注があり、各モールにとって、ダブル11の日は年に一度の売上を伸ばす大きな機会としてとらえています。
各主要ECモールデータ
2017年10月より、総合ECモールアプリの浸透率が伸び続けており、2018年11月では、利用者数が8.79億人に達し、浸透率が80%近くとなっています。
アプリ別では、Taobaoタオバオのモバイルアプリシェア率が依然としてトップをキープしています。また、拼多多の伸びが最も著しくなっています。2017年10月月初では浸透率が11.6%となっておりましたが、2018年7月中旬では28.2%と大きく伸ばしています。人数でみても、ダブル11の期間中に新規ユーザーが170万人増え、2017年比較すると30%以上の増加率となっています。各モールにおいて、ダブル11期間中のユーザー増加数が今後も注目していくことで、最新の動向や今後よく使われるプラットフォームを把握することができ、競合他社よりも早い戦略につながることができます。
ユーザーの特徴
ダブル11に購入したユーザーの属性は2017年とほぼ変わらない結果となっています。
性別の割合では、女性が54.7%と男性よりもやや高い数値となりました。2017年において、女性の割合は54.2%となっている為、大きな変動はありませんでした。
また、年齢別では、35歳以下のユーザーが最も利用率が高く、こちらも2017年と横ばい状態となっています。
都市別では広州や上海の一線都市が多く、2018年では、重慶市からのユーザーが増え、2017年の1.6%から2.3%と全体の第二位となっています。重慶市の経済発展は直近目立っており、こういったデータからもそれを読み取れる結果となっています。
データからもわかるように、中国における総合ECモールアプリの利用がだんだん浸透しており、拼多多のような真新しいプラットフォームが次々と誕生しています。ダブル11という大きな祭りを使って、露出を増やすことで、売上増加にもつながることができます。その為に、適切なプロモーションや最善な導線を事前に作っておくことが必要不可欠となっています。
旅行消費(訪日インバウンド消費)の大幅減少により、外需を獲得すべく越境ECに注目している状況を背景に、越境EC市場が急成長している中国市場向けどのように展開すればいいでしょうか?天猫(Tmall)、京東国際(JD)など大手モールに出店する以外に自社ECを構築するのも視野にいれられます。ただ、売り場構築・物流・決済・CS・プロモーションなどいくつかの課題があります。
そのような課題を解決するために、自社展開における、売り場構築・物流・決済・CS・プロモーションまで、一気通貫で中国越境EC展開をサポートできるサービスを提供いたします。
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chen
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