現在、WeChat(微信ウィーチャット)が中国のメディア市場において最も利用されるソーシャルメディアとして、中国人の日常生活のあらゆる方面まで浸透してきております。
WeChat(微信ウィーチャット)のサービスを運営しているテンセント社にとって、自社の得意な領域のみではなく、WeChat EC等さまざまな領域でより活用できるように進出する傾向もみられます。
WeChat(ウィーチャット)公式アカウントが情報を配信するメディアとして多くの個人・企業に利用されてきております。今は情報配信のみではなく、コンテンツ課金、広告掲載等コンテンツを収益源として活用される同時に、「WeChat EC」のモデルも模索しています。
その中、日本ではまだ馴染みのないWeChat(ウィーチャット)ミニプログラムをECとして活用することが、SNS ECソリューションの一つとして挙げられます。
WeChat(ウィーチャット)ミニプログラムが新型SNS ECモデルに成長
2017年1月のWeChat(ウィーチャット)ミニプログラムの誕生以来、急速に人気を及んできております。「微信公开课」のデータによりますと、2018年WeChat(ウィーチャット)ミニプログラム利用者数が1.1億人を超え、WeChat(ウィーチャット)ミニプログラムにおける取引額が600%増になっております。
WeChatミニプログラムの利用のみではなく、WeChatミニプログラムを使った取引の伸びも顕著です。
「WeChat(ウィーチャット)公式アカウント+ミニプログラムEC」で高収益の商品紹介・販売の仕組みが見えております。
WeChat ECモデル
従来のECモデルといえば、T-mall、京東のようなECモールが中心となっております。実際、ECトラフィックもそれら大手ECプラットフォームに集中しておりました。
しかし、その状況はSNS ECの誕生によって一変しました。
新型SNS ECモデルはECモール自体が中心になっておらず、WeChat(ウィーチャット)公式アカウントからの流入がメインとなっております。ECモール自体の存在が弱くなっている一方、WeChatグループチャット、公式アカウント、タイムライン等あるゆる場面からの流入が可能であるビジネスモデルとなります。
WeChat ECが誕生した要因は主に二つがあります。
・中国ではスマホ等モバイル買物がトレンド
・SNS ECが発展
モバイル利用の普及とともに、モバイル買物のシェア率が高くなっている中、アプリユーザーの増加がネックになっている時期でもあります。そのため、アプリ流入のほかに、ECへの新しい流入口を増やすニーズがあります。そこで、ミニプログラムが注目されるようになってきております。
WeChat ECのメリット
図)WeChat ECのメリット
WeChat(ウィーチャット)のユーザー数に恵まれ、WeChat(ウィーチャット)ミニプログラムがECとしたメリットが上図のように多数があります。その中に、トラフィックや安価な初期費用が一番目立っております。
従来のECの場合、モール出店、開発費用等を含め、初期投資が非常に高くみられます。一方、WeChat ECが初期費用をわずか5%に抑え、簡単に着手できます。
WeChat EC例
現在、中国大手ECサイトの京東、唯品会、拼多多など95%のECプラットフォームがミニプログラムを導入しております。
◆ 京東
◆ 唯品会
「即速応用」のデータによりますと、今年6月18日の京東キャンペーン期間中、WeChat EC京東ミニプログラムのユーザー数が1.7億人以上となっています。WeChat ECがECの新たな伸びポイントにもなっております。
また、ミニプログラムが基本機能が簡単なため、最近ミニプログラムのテンプレートも提供されております。非常に気軽に始められるようになっているのが現状です。
今後、WeChat ECの立ち上げ、市場取りがますます厳しくなるでしょう。また、日本企業にとっても越境EC関連ミニプログラムへの進出も、中国での知名度や売上を伸ばす為の有効手段となる可能性が高くなるので、ますます目が離せないですね。
中国向けの越境ECにご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
sai
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