訪日インバウンド調査レポート

中国動画サイト現状まとめ~2017年第1四半期中国オンライン動画業界市場研究レポート~

近年、中国人はテレビより、オンラインで動画を見ることが多くなっています。
一体、中国の動画市場はどのぐらいあるか?中国動画市場の特徴は?
中国向けどのように動画プロモーションをするか?日本でも高まってきている動画市場が中国側ではどうなっているか、中国オンライン動画の最新レポートをお届けします。

比达咨2017年第1季度中国在线视频研究
BDRコンサルティング:「2017年第1四半期中国オンライン動画業界市場研究レポート」

原文URL

<概要>

・中国オンライン動画の発展段階は以下通りです。

2004~2008年: 誕生期
2008~2012年: 高度成長期
2012~2016年: ブーム爆発期
2016~2020年: 安定成長期

ネット環境の向上によりオンライン動画が急速的に成長し、資本金の大量投入及びコンテンツ戦略の普及でオンライン動画のブームが起こりました。

・2017年第1四半期、中国のオンライン動画ユーザが5.8億人に達し、前四半期と比較すると3%増加しております。各サイトのオリジナルコンテンツでユーザの粘着度を高めると同時に、新しいユーザも獲得していました。

・2017年第1四半期には、中国オンライン動画業界の市場規模が231.4億元(約3700億円)で、前年度比16.6%増で、2016年からの継続増加です。有料会員制度が徐々に成熟し、オンライン動画サイトに利益をもたらしました。

・中国オンライン動画の成長には政治面、経済面、社会面、技術多方面における原因が想定されます。政治面では、国の政策による重視度があがり、全体的に市場の成長に有利な環境を作りました。経済面では、2016年に中国住民の平均賃金が高まり、これにより人々の消費力が向上し、エンタメ、文化関連でのニーズも高まっています。社会面では、2016年以降モバイルネットがより普及し、ユーザ数が6.95億人にもなり、物質による満足よりもメンタルにおける需要が高まっています。技術面では、ネット環境の発展及びビッグデータやVR技術の発展の為、よりユーザビリティの高いサービスが提供できています。
日本の動画市場規模は2016年842億円であり、2022年には2,918億円に達する見込みです。日本の動画市場も拡大しつつありますが、中国では桁が違うほど大きな動画市場を持っていることが分かりました。また、テクノロジーの革新により、日本と同じく、モバイル動画市場の伸び率も目立つようなりました。中国の動画事情の変化が速く、通常四半期毎にレポートがまとめられる傾向にあります。動画事業をされる方または中国向け動画プロモーションを検討する方は中国動画市場の最新動態を注目する必要があります。
❊サイバーエージェント社のデータより

動画サイトの広告は化粧品認知、EC集客に相性が良い!

中国の動画市場におけるユーザー属性を追っていきたいと思います。

性別:女性より男性が多く、年齢は18-24歳に集中しています。

職業:フリーランスの割合がもっとも高く、32.7%を占めています。学生がそれについで2番目多いです。3001-5000元(5万円~8万円)の収入の人がもっとも多いです。

利用時間:オンライン動画の視聴時間帯が19-20時に集中しています。休日、放課後か仕事後、交通手段の利用時にはもっとも利用されています。

利用機能:視聴が一番多く、シェアがそれについで2番目多く使われる機能です。


ユーザの年齢を見れば、18-35歳のユーザが大半を占めています。海外旅行興味層、コア消費層と合致していますが、平均収入が低めということが少し気になります。ECと連動する広告もできるため、化粧品ブランド認知、ECの集客等の動画の相性が良いかもしれません。
また、日本の動画市場と同様、男性ユーザと比べて、女性ユーザの継続性が高いため、より継続的に利益になれることで、女性ユーザの獲得には注力すると予想されます。
最後に、動画のシェア機能が多く利用され、動画をSNS上拡散することが考えられます。

BAT傘下の三大動画メディア

利用時間:オンライ動画アプリの中、「優酷(Youku)」の一人当たりの平均視聴時間が29.5分間でもっとも長いです。

トップ企業:BAT(Baidu、アリババ、テンセント)傘下の愛奇芸(アイチーイー)テンセントビデオ優酷(Youku)がトップ3の動画サイトとなっています。

中国の動画市場に大量な資本投入が原因で、競争が厳しくなっています。各メディアが競争している中、「コンテンツはすべて」ということが分かりました。
どのメディもユーザアップとクオリティの高いオリジナル動画両方を重視し、コンテンツの豊富さと質を求めるようになりました。そこで、短い動画やライブ配信等人気を集める新たな動画形態も出てきて、普及しつつあります。

<コンテンツ力が命の中国動画市場>

1.愛奇芸(アイチーイー):版権動画の導入、芸能人起用、広告の挿入等広告クライアントに対し、全面的なプロモーションができるようになっています。

2.テンセントビデオ:映画館、テレビ局と提携し、豊富なコンテンツを提供しています。

3.優酷(Youku):内容の制作に注力し、オリジナルな拡散力のあるコンテンツが多数あります。


動画サイトの主な収益は広告と有料会員課金となっております。広告について、日本とも同じく、「インストリーム広告」が主流です。サイト内有料会員を登録したメリットとして、広告のスキップ、版権のある動画の視聴が可能となります。日本のYoutube内で表示される広告は5秒でスキップできるのに対し、中国動画サイトで無料会員の場合、広告は30秒以上かかってしまう事も多い為、より有料会員を獲得できることと予測されます。
中国では各媒体におけるオリジナル動画の人気が非常に高いです。コンテンツでユーザを獲得する目的もあり、スポンサー誘致に使える為、競争も激しくなっています。動画、特にオンライン限定の動画では、スポンサー関連商品が映ることがよく見られ、ユーザから「広告仕立てのドラマ」と突っ込まれることもありました。
最後に、他業界と幅広く提携することも中国動画メディアの特徴の一つともいえます。愛奇芸の有料会員サービスを例とすれば、動画視聴のみではなく、映画館との提携特典や金融サービス、テレビ局等他業態と連動し、動画メディア上で完結できるより大きな産業ができています。

<今後の発展 低価格で動画拡散が可能に!>

1.5Gネットの発展:2017年5G ネットは徐々に商用として活用され、ユーザはよりスムーズに利用できるようになるので、粘着度が高まる傾向にあります。

2.コンテンツ:UGC(ユーザー生成コンテンツ)とPGC(企業や組織生成コンテンツ)を両方重視されます。SNSを活用したユーザ参加型投稿に加え、各メディアもオリジナル動画を作成しつつあります。


最近インバウンドのプロモーションに、動画が活用されていることも見られ、現地目線から観光紹介動画、観光体験記等の動画を作った地方自治体も少なくないと思われます。「コンテンツはすべて」である中国の動画市場に向け、まずコンテンツの構成に工夫しなくてはなりません。普段の動画と変わった角度とか、外国人の受けやすい動画作りが必要になります。大きな反響を得た宇治市の宣伝動画がその例です。
詳細URL
また、動画作成のみではなく、拡散する必要もあります。現状、中国大手動画サイトの広告メニューは割と高額で、ゲーム会社の宣伝が多いです。TrueViewに似ている安価でプロモーションできるサービスがないため、Weibo内のフィード広告散、訪日限定動画ネットワーク配信のほうがより手軽で実施でき、ご推奨致します。

 


訪日中国旅行者の意思決定タイミングを徹底調査!!

多様化した訪日中国人旅行者のニーズをつかむため、「いつ」「どのように」意思決定を行うのかという「意思決定のタイミングと場所」を理解することで、適切なアプローチができるのではないかと考え、2017年2月に該当アンケートを実施しました。意思決定タイミング・接触メディアなど一挙に解説しました。中国旅行者のニーズや動向把握のために是非参考にしてください。

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sai

sai

日本語同時通訳専攻の在日中国人マーケター。 日本語・中国語言語能力を活かし、インバウンド事業を4年間携わってきており、約100社企業様にインバウンドプロモーションのプランニング支援。

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