訪日中国旅行者の増加や中国越境ECのニーズの高まりから、日本企業の中国向けプロモーション施策のニーズも増加傾向にあります。当社にも多くのプロモーションの問い合わせをいただき、その中でも第一歩目として中国向けにサイトを作りたいというご相談を多くいただきます。
しかし、中国人向けWEBサイト制作には様々なハードルがあり、日本人向けのサイト制作とは異なる考えが必要なところもあります。そうしたサイト制作に関わる内容について本記事でまとめてみました。
中国向けサイトの全体構造
・レスポンシブが必須!
中国のインターネット利用者の95%はスマホを活用しており、中国向けサイトを制作する際には、レスポンシブ対応が欠かせません。また、WeChat等SNSの普及につれ、モバイル専用のH5ページ(HTML5で制作したページで、「アプリケーション」化するWebサイトの表現が特徴)の制作もブームになってきております。
近鉄様ベジスタアイランドHTML5ページ事例
・画像の質が重要!
スマホ化に加えやEC・ゲームアプリなどの普及により、プライベートでネットを利用する際には、複数のアプリ・サイトを利用することになり、特に企業サイトではサイト訪問者へ一目で自社の特徴を伝える必要があります。特に、サイトを開いたファーストビューにて、商品・会社等の特徴も含め、綺麗な画像でユーザの目を引き付けることが重要になってきており、この画像次第でその後のアクション率が大幅に変わってきます。
RIZAP様事例(一目で魅力をわかってもらうようなキャッチコピー&画像)
中国向けサイトのテキスト作成
・ネイティブ翻訳が必須!
コスト削減等が原因で自動翻訳を使っている日本企業、機関様のサイトを多く見かけますが、せっかくサイトに誘導しているユーザに意味を伝われなければサイトを作った意義がなくなります!中国人をターゲットにしたサイト制作ではネイティブな翻訳で中国人の方にも読んでも自然な文章で表記にすることが重要です。また、Google翻訳は中国では利用ができないため意味が伝わる以前に、そもそも表示されないという事象が起こるため、Google翻訳を利用した中国サイト対策を実施されている企業はすぐに止めることを推奨します。
・中国人視点からPRできる文言作成が必須!
翻訳の正確さは中国向けサイトにおいては必須な要素となり、それ以上に中国人の態度変容を生むためのPR文言も考えなければなりません。一つは中国人の視点から再度企業、サービスまたは商品の魅力を見直す必要があります。例えば、中国人観光客を集客したい場合、中国人スタッフ常駐・決済の便利さ等・そもそも何の企業なのかを文字や画像で一目で伝えてあげる必要があります。また、中国人消費者に商品を宣伝したい場合は、「安全性」「日本製」等中国人消費者の重視点に合わせて訴える必要があります。
中国のネット検閲
中国向けサイト作成するには、他の海外国にもない特殊な事情があります。
それは「グレートファイヤーウォール」と呼ばれる中国のネット検閲です。
政府によるネットの検閲システムがある為、中国からの閲覧が難しく、接続するには非常に遅くなったりする海外サイトが多くあります。また、Youtube、Facebook、Twitter等海外情報を拡散するメディアも使えません。日本サイトをそのまま中国向けのサイトに変更した企業サイトには、Youtube、Facebook、Twitterがそのまま掲載されていたりアクセス案内のためにGoogleマップを利用していたりと、中国から見ると速度遅延しか生まないままサイト運営されているケースを非常に多く見受けられます。また、速度問題を解決策として、中国国内でサーバーを借り、一部または全部のデータを中国国内サーバーに置くことが挙げられます。
以上、簡単に中国向けサイト制作時のハードルをまとめてみましたが、制作の中、細かい問題も出てくると思いますし、また、中国政府政策事情・中国ネット事情の変更に伴う変化も常に発生しているため、随時に中国のネット関連情報を収集し、理解した上、サイト制作を進めていくことが大事と思います。
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sai
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