訪日インバウンド調査レポート

中国人観光客宿泊の最新動向~中国人海外旅行客シェアハウス消費トレンドレポート~

先日、2018年には日本も民泊新法が成立する事が決定されました。民泊を経営するにあたり、書類の届け先や明確なルールが示されております。訪日外国人観光客が増えていくにつれ、今後は民泊の需要性がますます高くなっていく事が想定されます。
民泊の利用に関するレポートが直近発表されましたので、ピックアップ致しました。

[原文]
中国旅游研究院、Airbnb爱彼迎联合发布:中国分享住宿消费趋势报告2017
(日本語訳)AirBnB、中国旅游研究院合同発表「シェアハウス消費トレンド報告2017」

 

【概要】

中国では、シェアハウスが近年、旅行関連業界で非常に発展しています。国内の運用状況によると、シェアハウスが200万以上の空き家を消費しており、さまざまな関連業界で利益を受けております。
中国旅行研究院とairbnbで中国シェアビジネスの新トレンドや消費行為を分析し、本報告を発表しております。

 【詳細内容・データ】

中国国内におけるシェアビジネスの素早い発展は新世代若者消費者(1980年後生まれの若者消費者)に原因があり、現在では中国総人口の32%に占めている20~39歳の約4億人がメイン消費力となっています。
Airbnbのメイン中国人ユーザはこの年齢層が半数以上を占め、中国人ユーザの全体の83%となっています。
2016年にAirbnbを利用して、海外に宿泊した中国人旅行者数は160万人に達しており、前年比142%となっています。都市別で見ると、上海、北京、広州、深圳等都市が多いです。1、2月と7、8月が繁忙期であり、Airbnbを使って2017年春節期間中に海外宿泊した人数は50万を超えています。
Airbnbを通して、海外シェアハウスを予約している国で最も多い国上位5カ国は日本、台湾、アメリカ、タイ、韓国となっています。近い目的地と比較すると、遠い目的地における宿泊期間が長くなる傾向があり、アメリカやイギリスでは、中国人旅行者の平均宿泊日数はそれぞれ3.8日と、3.5日となり、全体の平均値よりも高い数値となっています。
海外シェアハウスになじみがある旅行者は15~44歳に集中しており、60歳以上の旅行者割合は非常に低いです。民宿やシェアハウスを選ぶ旅行者は海外旅行経験が豊富の傾向があり、海外旅行回数がほかの宿泊方法を好む旅行客よりも明らかに高いです。
中国海外旅行客の平均年齢は30歳となっており、中でも女性の割合が64%に達し、メインユーザー層になっています。女性がシェアハウスを好む理由として、旅行中の文化体験や宿泊施設から伝わる環境、雰囲気やライフスタイルを重視している為です。
観光がいまでも中国海外旅行客の主要目的となっている為、観光スポットの近くにあるシェアハウスは非常に人気があります。生活の便利性や安全性にこだわっている為、古い街よりも新しい街に住む傾向があります。性別や地域による宿泊地選びに大きな差異はないようです。
シェアハウスを利用しているユーザは2~3人が多く、その中で、50%以上の旅行者は家族と同行しており、友人やパートナーとの割合は30%となっています。
9割以上の旅行客は民宿の利用に非常に満足しており、シェアハウスを利用したことがある旅行客の82%はまた同様施設を選ぶ意欲はあります。

【コメント】

中国では、シェアリングサービスの人気が非常に高く、多くの方が利用しております。業種もさまざまあり、普段の生活の中で利用できるサービスとして、最も浸透しているのが自転車や傘が見受けられます。先日中国に住んでいる知人から、シェアリング自転車を利用する際の方法を聞きました。モバイルアプリをインストールし、必要なタイミングでアプリを使ってサービスを利用しているそうです。アプリには決済機能や個人情報の登録が搭載されている為、手続きは非常に簡単に利用でき、GPS機能による追跡機能もある為、紛失や盗難の心配も少ないので、非常に便利と感じています。中国では近年車が普及され、街中での排気ガスが人々の生活に大きな悪影響を与えてしまう為、車の利用を制限される時期もありました。また、駐車スペースや一時待機などで悩む方も増えている為、こういったシェアリングサービスが徐々に人気を博しています。
日本でも同様なサービスが見かける事はありますが、その全体的な市場規模が全く異なります。2017年6月に発表された中国国営の中国電子情報センター(State Information Center)の統計によりますと、中国のシェアリングサービスの市場規模は5020億ドル(約57兆円)に到達し、14億人の中国人の少なくとも半数が、過去に一度はシェアリングサービスを利用した経験を持っています。2016年の日本におけるシェアリングサービス取引額が360億円なので、100倍以上の規模があります。
シェアリングサービスが人気な理由として、価格が気軽・割安に利用できる点と、中国の国民性ではありますが、他人との物ごとをシェアする事に抵抗がない点が想定されます。海外に旅行に行く際、宿泊先をこだわり、有名で豪華な宿泊施設を選択する人もいますが、宿泊費用を抑えて、買い物やグルメを楽しむ方も少なくありません。また、現地の人が住んでいる地域や部屋に体験してみたいという人も直近増えています。
民泊解禁により宿泊問題の課題解決や民泊事業への参入をする企業や個人が増えることが想定される一方で、利用者のマナーによる周囲とのトラブルなど新たに出てくる問題をどう解決していくのかが今後の課題となってくるでしょう。

 


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中国安徽省出身。11歳から来日し、20年以上に渡り日本に住み続けている在日中国人。エンタメ企業を経験し、日本語、中国語の2ケ国語による企画・マーケティングで中国最新情報をお届け致します。

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