近年、中国人が日本を含め、海外に行く旅行者数が年々増えていることはデータでも体感でも実感していると存じます。旅行者数の増加につれ、中国人が観光地に求めている内容も変わっているのでしょうか。
中国の旅行IP市場
「旅行IP」というのは近年中国では話題になっております。IPとは「Intellectual Property」(知識著作権)のことです。近年ビジネスで使われているIPとは一般の著作権ではなく、商品もしく資産化した著作権である。
例えば、テーマパークのディズニーランド等も旅行IPの一種ともいえ、IP観光地の大成功例としても上げられます。中国上海のディズニーランドが2016年開園から1周年経ったところで入園人数が延べ1100万人を超え、中国もしくは世界で集客スピードが最も速いテーマパークとなってきております。
このように観光スポットは自然風景のみではなく、IPを加えたことで付加価値が追加され、観光スポットに活気を加え、より人気になれます。
中国旅行IPの特徴
それでは、どんな内容は旅行IPになれるか?何か共通点がありますでしょうか。
1.テーマ性
一つのテーマをめぐった観光スポットを作ることです。
観光地の名前を出すと、直接、簡単に連想できることが重要です。
例えば、サンリオをテーマにしたサンリオピューロランド、三鷹の森ジブリ美術館がその例です。二つとも東京の中心部とは離れているものの、わざわざ足を運ぶ観光客も少なくありません。
2.イメージ性
一つのテーマをより拡散する為に、具体的なキャラクターにして、イメージ化する必要もあります。
イメージを残れるようになったら、成功したIPともいえます。例えば、中国人に同じみなディズニーキャラクター、近年人気上昇しているくまモン等があります。くまモンのキャラクターで熊本県の観光促進効果を達成できており、100億元程度の経済利益ももたらしているそうです。
3.ストーリー性
人を惹きつけるのは大半もの自体ではなく、その背後のストーリーです。
例えば映画作品をテーマパーク・キャラクターグッズに成功したことが多いです。
4.話題性
基本観光資源を備えた上、観光客とのインターアクション、コミュニケーションを取れるような施設であれば、より話題になり、拡散ができると思われます。
また、WeChat、Weibo等のSNSと連動することもご推奨します。
日本旅行IPの活用
日本のアニメ等の二次元コンテンツは世界中でも人気で、それらの資源を活用することが観光促進につながれると存じます。
一つ例といえば、2016年のヒット作映画「君の名」の上映で、高山市の観光が一気に増える他、東京総武線沿線、名も知らない小道も巡礼の聖地として観光客が殺到してきました。
中国を始め、各国において、IP旅行がトレンドとなっている現在、日本の資源を活用して、観光地に付加価値を与える上、SNS等情報配信ルートにて拡散していけば、観光客を集客できると思われます。
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sai
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