WeChat運用

WeChatミニプログラム2019年市場研究レポート

iResearchが発表して「微信小程序市场报告(日本語訳:WeChatプログラム市場レポート)」によると、2019年6月までに、WeChatの月間アクティブユーザが11.2億人に達しており、いまではWeChatミニプログラムの開発に注力している企業は少なくありません。
本記事では、WeChatプログラムの利用状況や、よく利用される業態などのトレンドについて、ご紹介いたします。

2019年までにシステムアップロードを繰り返して実施したことで、WeChatプログラムはすでに多くのユーザーに親しまれています。彼らはアプリ起動や検索等一連の操作にも慣れ始めております。ほかミニプログラムとの相互リンクを解除したことにより、ユーザービリティの向上にもつながっています。ユーザー満足度が上がるように、今後も改善を繰り返していくとされています。

ミニプログラムの浸透率

iResearchが1416名に行った調査によると、WeChatプログラムを使ったことがあるユーザーが9割以上に達しています
使ったことがあるユーザーのうち、約半分(48.7%)が毎日5回以上ミニプログラムを利用しており、15回以上使うユーザーが5%にもなります。
WeChatプログラムはすでに国民レベルの浸透率を誇っていることを証明しています。

ミニプログラムが利用される業界

MiniTrackerミニプログラムのデータによる、2019年4-6月の間で月間アクティブユーザが多いミニプログラムは以下の業界となっています。

No.1 ECサイト
No.2 外食出前
No.3 生活関連
No.4 旅行関連
No.5 実用ツール

インストールデバイス数上位100のうち、上記5業界が全体の7割を占めています。うちECサイトは2割となっています。
TOP5以外にもゲームや動画等、人々の生活に密接し、必要性が高いことがわかります。

左から:ECサイト グルメ出前 便利生活 旅行おでかけ 実用ツール ゲームサービス オフィス用 動画 総合情報 金融ファイナンス 撮影カメラ SNS 電子書籍 車サービス チャット通信

ECサイトのミニプログラム現状

データによると、2019年4-6月間でのECサイト関連ミニプログラムにおいて、売りの8割が国内オンラインショッピングが占めています。越境ECの割がわずか2%しかない状況となっています。
中でも、先日「拼多多(pinduoduo)の ビジネスモデルから見る中国ソーシャルEC」でご紹介した中国で革新なプラットフォームである「拼多多」のアクティブアカウント数が最も高くなっており、勢いが感じられます。
テンセントTencentが持つ最大級コミュニケーションツールWeChatが持つ特徴の一つである、接触度と情報シェア率の高さが強みとなり、売上を伸ばしています。
WeChat内検索、QRコード等WeChatの様々機能を使って、購入までのステップをより簡易にできています。

図:「拼多多」の2017年~2018年におけるユーザー数成長(単位:万人)
青:月間アクティブユーザ数 黄色:アクティブ購入者数

旅行おでかけ関連ミニプログラム現状

データによると、旅行おでかけ関連ミニプログラムのうち、車手配関連が最も多く、旅行情報やチケット情報がそれに次いでいます。Ctripなど大手媒体のミニプログラムにおけるアクティブユーザー数が同サービスのアプリにおける人数よりもはるかに多くなっています。
中国国内ではアプリを使うよりも、ミニプログラム内での情報収集をすること
が圧倒的に多いことを示しています。

 

中国では、すでにミニプログラムが浸透しており、ミニプログラム内でのプロモーションも活用されています。
検索エンジン、SNSに加えて、ミニプログラム内での対応も各社にとってますます重要になっていくに間違いありません。早めに導入することで、市場獲得にもつながるので、オススメいたします。

 


WeChatミニプログラム越境EC

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【関連記事】

拼多多(pinduoduo)の ビジネスモデルーーSNSを活用した中国ECサイト 

Wechat(微信ウィーチャット)ミニプログラムのEC活用

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chen

中国安徽省出身。11歳から来日し、20年以上に渡り日本に住み続けている在日中国人。エンタメ企業を経験し、日本語、中国語の2ケ国語による企画・マーケティングで中国最新情報をお届け致します。

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