訪日インバウンド調査レポート

データで見る中国SNSメディア!~2017年Kantar中国SNSメディア影響レポート(前編)~

現在、日常生活・ビジネスでもSNSが手放せない存在となりました。日本では「Facebook」「Instagram」「Twitter」等が幅広く利用されているように、中国のネットユーザもSNSに依存する傾向も見られます。
中国ではSNSの浸透率が56%で、Wechatのアクティブユーザは約9億人もいます。また、中国人SNSの平均日間利用時間が48分間で、もっともSNSの利用時間の長い国でもあります。
中国は「WeChat」「Weibo」、各種BBS等独自のメディアを持っていることが特徴で、政府の規制や利用者のニーズに応じて独自の活用方がございます。
❊WeAreSocial 2015.8のデータより
今回は中国SNSユーザ利用及び活用情報をまとめたKantar社レポートをご紹介いたします。

2017年Kantar中国SNSメディア影響レポート(前編)
2017度中国社交媒体影响

当記事は前編として、SNS利用現状をまとめました。

1.中国SNS市場の現状

・WeChat 
2016年比全体利用率が93.3%から94.5%にやや上昇したが、18-25歳ユーザの利用率が少し下がった。

・Weibo
2016年比Weiboの利用率の伸びが目立ち、全体利用率は32%から35.7%に、18-25歳のユーザの利用率は32.2%から45.9%まで増加。
・QQ
2016比、QQの利用率は84%程度で横ばいだが、18-25の若者ユーザの利用率が増加。
❊対象者:SNS利用者18,500人

・平均利用年齢が増えた
SNSの平均利用年齢は33.1歳で年々増えている傾向。

・40歳以上のユーザの利用が増加
SNS利用率の増加は40歳以上のユーザで20-29歳ユーザの増加は1.9%に対し、50-59歳のユーザ増加率は28.3%、60歳以上のユーザ数増加率は38.2%にも達した。
❊対象者:SNS利用者83,118人

中国の三大SNSはTencent社のWeChat、QQ及びSina社のWeiboでそれぞれ違った動向が見られます。WeChatはもっとも普及しており、幅広い年齢層のユーザに利用されております。QQは中国市場で一番早く出たチャットツールで、WeChat、Weiboの誕生で一時注目度が減っていましたが、近年1995年後生まれの若者の利用が増加し、WeChatを越え、1995年後生まれの若者にもっとも利用されているSNSとなっております。Weiboは2016年に入ってKOLビジネス発展、ライブ配信の急成長に伴い、Weiboの利用率も大幅に上昇しました。
また、高年層のSNS利用増加も注目されております。特に、高年層にもWeChatの「紅包」(お年玉)、支払等の機能を使いこなす方も少なくありません。SNSが彼らの生活スタイルまで変えたとも言えます。

2、中国SNSの影響

SNSといえば、チャットやコミュティメディア(WeChat、Weibo、QQ等)を連想すると思いますが、実は現在従来SNSと関係ないように見えるメディアにもコメント、シェア等の機能が搭載され、SNSの特徴が強く浸透しております。それらのメディアも広義でSNSメディアと見られます。そうすると、SNSは広範囲で人々の生活に影響しております。
当レポートはWeChat、Weibo、出会い系、通信系、BBS系、生活系、SNS機能搭載ニュースメディア、SNS機能搭載EC、SNS機能搭載動画・ライブ配信メディアの9種類のメディアに分けて、分析しました。

他SNSメディア例:

・コメント付き動画メディア

・交流、コメント機能付きのニュースメディア

Kantar社は2,010人のSNSユーザに対し、上記SNSメディアが齎した影響について調査しました。
1.SNSメディアの役割
家族・友達と近況共有(70%)、家族・友達とのコミュニケーション(70%)がもっとも多く、社会事件を知る(69%)、知識を得る(61%)がそれに次ぐ。
2.性別差
買い物決定、ストレス発散と社交力向上において、男性より、SNSが女性にとってより影響力が強い。
3.年齢差
1980後生まれの若者は主にストレス発散の目的でSNSを利用することに対し、1970年以前生まれのユーザは主にコミュニケーションツールとしてSNSを利用。
4.ネガティブ影響
より深い内容を閲覧できない、集中力低下、プライバシーリスク等がマイナス印象。
5.広告の閲覧
広告について、61%のSNSユーザが「面白さ」を重視する。その次は「正確さ」を求め、「興味のある商品か」を重視するユーザは51%。

SNSはあらゆる方面でユーザを影響しているとはいえ、性別、年齢等によって影響が異なります。「コンテンツ」と「ターゲティング」が二つのキーワードとして注目されております。SNSにて拡散するには「コンテンツ」に工夫する必要があります。また、SNSにて拡散のみで済むことではなく、いかにニーズのあるユーザにリーチでき、影響力を発揮できることも重要です。

3、SNSメディアに対する評価

❊SNS利用者による各メディアへの採点(100満点)
・全体概要
WeChatの好感度が最も高く、平均83.5点で、ライブ配信・動画、出会い系メディアへの評価がもっとも低く、71.2点。
・年齢層
WeChatは各年齢層から高い評価を得られた
1990年後生まれのユーザが一番Weiboを高く評価した
1980年-1989年生まれのユーザは出会い系への評価一番高く、また、ライブ配信・動画へ評価も一番高かった。

SNSメディアが日々増える中、様々なメリット、利便性がある一方、ユーザはメディアを選択して利用するようになると思われます。SNSメディアを活用するには、各メディア利用者の属性、嗜好を理解した上、選別できなければ、効果が下がると予想されます。

2016年中国のSNSメディア広告収入が37億ドルで、アメリカ、ヨーロッパと合わせ、世界SNSメディア広告市場の86%を占めております❊。そのような膨大な中国SNS広告市場において、SNSメディアの広告運用現状はまた次回ご紹介させていただきます。
Statistaの統計データより

 


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sai

sai

日本語同時通訳専攻の在日中国人マーケター。 日本語・中国語言語能力を活かし、インバウンド事業を4年間携わってきており、約100社企業様にインバウンドプロモーションのプランニング支援。

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