皆さん、LINEのステッカーを使ったことがありますか?
2018年1月に実施したスタンプ(LINEのステッカー)利用調査によると、毎日スタンプを利用しているユーザーがLINEユーザー全体の9割以上を占めております。スタンプが毎日のコミュニケーションで定着している裏付けが取れたと思われます。
それでは、中国版のLINEとも言われているWeChat(ウィーチャット)のステッカー状況はどうなっていますでしょうか?今回の記事で簡単に概要を紹介いたします。
WeChatステッカーの沿革
WeChatステッカーが初めて登場したのは2011年で、モノクロ線画「兔斯基(Tuzki)」というステッカーが発表され、話題になりました。
2015年にWeChatは芸能人ステッカーを公開し、中国の人気女優Angelababyをはじめ、鹿晗や邓超などの人気芸能人ステッカーが次々と登場しました。
WeChatステッカーの特徴
・気楽、おもしろさ
現在、ネットユーザーがコンテンツを閲覧する際、文字よりも画像により注目してきております。特におもしろい画像が非常に人気です。WeChatステッカーチームはそのポイントを意識して、日常生活・他人と冗談・自分に対する自嘲・ネット用語などの要素をステッカーに取り入れております。WeChatでのコミュニケーションは大半かたくなく、ユーザーもできるだけ会話の単調さ・退屈さを避け、会話の中、自分の感情や個性を表せる活発で生き生きしているステッカーを使う傾向があります。
・常にトレンドに乗る
ネット時代、トレンドの入れ替わりが非常にはやいです。WeChatステッカーは流行を追求するユーザーの心理を満足させるよう、つねに最近のトレンドをテーマに創作されています。例えば、流行りのネット用語、人気なキャラクター、話題性の高い番組や芸能人など次々とタイミングよく登場されています。
WeChatステッカーの普及による影響
・コミュニケーションの多様化
昔、WeChatでのコミュニケーションはボイスメッセージと文字のみでしたが、今ほとんどのユーザーはステッカーを活用しています。若い世代は文字よりステッカーを多く利用する加状況が見られます。ステッカーの活用により、ユーザー同士の距離が縮まる効果もあります。
・他産業の促進
WeChatステッカーには精選ステッカーと投稿ステッカーの2種類があります。投稿ステッカーは大半漫画家か企業がビジネス目的で制作してアップしております。例えば、春節期間に人気な春節紅包(お年玉)のステッカーをアップしてたくさんのダウンロード量を得ることで関連企業が利益を儲けます。芸能人事務所は新年を迎える挨拶の芸能人ステッカーを制作してファンを獲得しています。
WeChatステッカーの利用で年代別ユーザー分析
2018年WeChatは各年代別に人気なステッカーの統計データを発表しました。
・10代は手で顔をおさえて笑うステッカー
・20代は泣きながら笑うステッカー
・30代はニヤリとした笑いのステッカー
・40代は口を抑えて笑うステッカー
・その他はいいねステッカー
を最も愛用している結果となっております。
各年代に人気なステッカーが異なり、それぞれの特徴を表しております。
・10代のユーザーが個性的で家族や他年代に理解されないことが多く、このステッカーで豊かな生活をくれたことに感謝しているが理解されない悲しみを表現しています。
・2018年11月11日キャンペーン時、20代の買い物検索キーワードは脱髪防止と老化防止ケアが多かったと発表されております。生活リズムの変化や住宅価格の上昇により20代のユーザーは最もストレスを多く感じているが、笑って向き合いましょう。
・30代のユーザーは中国経済の発展を一番味わっている年代とも言えます。いいことも悪いことも様々経験をしているので、何ことに対しても大きく気持ちの変動がせず、笑って生活と向き合いましょう。
そのように、WeChatステッカーは中国人ユーザーのコミュニケーションに欠かせない存在となっております。
LINEスタンプ(ステッカー)との違い
LINEステッカーは有料のものが多く、WeChatステッカーはほとんど無料で入手できます。LINEステッカーはファンコンテンツやストーリーのものが多く、お金を支払っても入手したいユーザーが多いです。また、無料ステッカーの入手が難しいので、ステッカーを使いたい場合は何かしらのステッカーを購入しなければならない環境が整えています。一方、WeChatステッカーは単におもしろい・可愛い・ふざけているものが多く、お金を支払って購入するまで手に入れたいユーザーが少ないです。また、有料ステッカーももちろんありますが、無料ステッカーが簡単に入手できる環境ではステッカーだけで儲けることは難しいでしょう。ただ、企業投稿の親近感やプロモーションの活性化のため、ステッカーの活用も考えられます。
以上簡単にWeChatステッカーについて紹介しましたが、WeChatをお持ちの方はぜひ活用してみてください。
WeChatをお持ちでない方もご興味があれば、ぜひWeChatアカウントを作ってWeChatステッカー文化をお味わってみてはいかがでしょか。
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KYO
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