近年、中国の映画市場が年々成長しており、多額の資本金が投入されるようになりました。ソーシャルメディアの新興に伴い、中国に関わる記事、動画なども多く見かけるようになりました。一方で、中国の映画市場ではよりコンテンツを重視し、海外作品の国内上映や、中国映画の海外進出が増えています。例えば、日本でも大ヒットした映画『君の名は。』は2016年11月に中国で公開され、8,370万ドルの興行収入も突破し、多くの視聴者の中で話題になっておりました。一方、中国の映画である『スキップ・トレース』と『 ウルフ・オブ・ウォー』など多数の作品が日本で上映されています。
さらに、日中間の合作作品も注目を集めるようになり、去年2018年に上映された話題作『空海-KU-KAI- 美しき王妃の謎』がその一例として、興行収入5億元を突破し大ヒットを記録しました。
そして、2019年早々に、もう一つ期待される中国・香港合作の映画が日本で公開されました。
豪華アジアスター集結で話題になっている映画『サイバー・ミッション』(原題『REBORN』)です。この映画は元SUPER JUNIORのハンギョン、台湾スターのリディアン・ヴォーン、女優のリー・ユエン、初の海外進出作品となった山下智久の共演作品です。この映画では、ハンギョンが演じるオタク系ホワイトハッカーのハオミンと山下智久が演じるサイバーテロリストのボス・モリタケシが対決し、カーチェイスやスリル満点なアクションシーンも見どころの一つです。
この度、映画の公開を記念して、主演のハンギョンにインタビューをさせていただき、本作についてや撮影の裏話など、お話を伺いました。
-この映画では、アジアのスーパースターが集まっていますが、現場ではどのようにコミュニケーションをとっていましたか。また、山下さんとの共演について、感想を聞かせてください。
ハンギョン:コミュニケーションは、簡単な英語でやり取りをしていました。話題はアクションシーン撮影時の安全問題に関する事が一番多かったです(笑)山下さんは撮影を始めてから、現場にいらっしゃったので、最初はちょっと距離感を感じていて、クールな人だなと思っていました。撮影を進めていると、だんだん親しみやすい人だなと感じ、話題も多くなり、一緒にお酒を飲んだり、ジムに行ったりしていました。山下さんとの共通点が多く、例えば小さいときから同じくダンスを練習していたこともありますし。将来何か一緒にできたらいいねと話していました。
-今回、山下さんとの共演は初めてでしょうか。他の日本人の方々とお仕事したことがありますでしょうか。
ハンギョン:山下さんとの共演は今回が初めてで、最初はリラックスできるシーンから撮影して、だんだん相手のことを知るようになり、親しくなりました。最近は日本の方々とのお仕事が多く、例えば、滝田監督や『おくりびと』の制作チームとも映画『聞煙』の撮影をしていました。
-ハンギョンさんは以前韓国で活躍していた時もあり、現在のように日本の方々ともお仕事をされていると思いますが、中日韓の映画市場についてお詳しいと思います。なお、中国と日本の映画またはエンターテインメント市場にはどんな違いがありますでしょうか。
ハンギョン:もちろんそれぞれの国は自分のスタイルがあります。その様々なスタイルをあえて一つの作品に融合させることが面白いかなと思います。出演者のみではなく、制作チームも含め、様々な国の方々に参加していただければ、ビジュアルもイメージも全然違うと思いますので、一新した作品ができると思います。例えば、今回の『聞煙』では、音楽を日本側で作ってくれています。
-今回の日本上映について期待されていますか?
ハンギョン:もちろん日本の視聴者の皆さんに本作を好きになっていただきたいですね。また、より多くの中国映画が日本で上映できるように、日本の方々に中国の映画を楽しんでもらいたいと思います。
-今後はどういったジャンルの作品に挑戦したいですか?
ハンギョン:いま仕事の重点は映画・ドラマに置いております。映画・ドラマの撮影の合間は音楽についても考えています。山下さんとも今後何か一緒にできないかと話していました。さらにいい作品を作って日本の皆さんに観てほしいです。
-中国作品の海外進出には、どんなハードルがありましたでしょうか?
ハンギョン:海外の視聴者の好みを把握していきながら、作品を制作することが重要だと思います。
文化産業の一環として、映画は国境を越えての交流でもあります。ソーシャルメディアが発達している現在、コンテンツの拡散がより便利な環境にもなっております。中日間では、より豊富で素晴らしいコンテンツが生まれることを今後期待しております。
chen
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