中国旧正月と呼ばれる「春節」が2019年2月5日から始まり、1週間にもわたる長期休みを使って、多くの人々が旅行にでかけています。
日本でもさまざまな場所で多くの訪日中国旅行者を見かけることができ、大きな経済効果につながっています。
2月11日午後、中国最大手旅行サイト「携程旅游」(シートリップCTrip)が『2019年春節旅行リスト』を発表しており、今期の春節における中国人旅行状況をまとめております。
今回の記事では今回のレポート内容を簡単にまとめてご紹介いたします。
春節期間における戦略立てには役に立てるので、よろしければご参照ください。
原文はこちら
中国旅行研究院の総合予測によると、春節期間中に旅行者は中国全国で4.15億人に達しており、昨年の同時期と比較すると7.6%伸びています。旅行による収入が5,139億元(約8.4兆円)に達し、昨年同時期比較で8.2%増加の結果となっています。
4億の中国人はいったいどこへ
CTripの発表によると、春節休暇期間中での中国人旅行者は1,296国内外都市から出発し、97の国や地域、1,372の国内外都市に出かけています。
中国国内都市別でみると、上海、北京、広州がベスト3に名を連ねており、広州、成都、杭州、重慶等の大都市が次いでいます。
これらの都市は外部からの出稼ぎ労働者が多く、長期休暇を利用して家族団らんをしに地元へ戻る人が多くなっています。期間中、「空城」(からっぽの都市)と呼ばれており、普段にぎやかな街中から人が消える現象が起こっており、街全体が春節と、各SNS等で大きな話題にもなっています。
日本は海外旅行先で2番目に人気
ここまでは中国国内の情報を簡単まとめました。ここから本題です。
日本はいったい春節期間中の中国人旅行客にとって人気はあるのでしょうか?
答えは あります!
国家移民管理局のレポートによると、2019年春節期間中に海外に旅行した中国人は約631万人となっており、昨年対比12.48%の増加率になっており、史上最高値を更新しています。
人気国ランキングベスト3は①タイ②日本③中国香港になっています。インドネシア、ベトナム、シンガポール、マレーシア等東南アジア諸国も人気を博しています。
タイが人気な理由として、物価が安く、多くの観光地を持つうえ、中国人にとってのビザ取得が極めて簡単の為です。また直近ではオンラインでのビザ申請も始まったことにより、より手軽に行けるようになったこと訪問者増加に大きく影響しています。
タイに次いで、日本が第2位にランクインしています。
5万以上の旅行客がCTripで申し込み、日本旅行に来ています。2019年1月から、高校生や3年以内に2回以上来日した中国人向けにビザが緩和されたこともあり、訪日中国人冬の日本は中国人にとって非常に人気があり、日本独特な雪景色や温泉がホットな観光スポットになっています。また合わせて、スキーやスノボのような冬にしかできないアクティビティも直近人気がウナギのぼりしています。
日本で最も人気な都市は北海道になっており、グルメや温泉入浴と合わせて、ふわふわなパウダースノーでウィンタースポーツをすることも人気なコースになっています。直近こういった人気から、各スキー場で中国人向けの中国語教室開催や、施設内でAlipayやWeChat Payのような中国独自のオンライン支払い方法を導入する箇所も増えています。
直近では「爆買い」する消費者が減少し、体験型にシフトした人が多くなっています。調査によると、買い物における支出額が、ここ3年で連続して減少しています。1月に実施されたEC電商法の影響もあり、転売目的とした免税品の購入が減少し、コスパが高い日用品や消耗品の購入が多くなっています。今後スキー旅行や秘境めぐりや日本茶道華道体験コースなど、日本らしい風景や文化ならではの体験ツアーが人気になっていくでしょう。
春節休み期間の主力ユーザは30代
さて、春節休み中に旅行に出かけているユーザにどんな特徴があるのでしょうか。ユーザ属性から解いていきます。
CTripのデータによると、30代の人々が主力ユーザになっており、人数別でみると30代だけで全体の四分の一を占めています。10代でも春節休みが学校の冬休み期間中にある為、十分な時間をもって、家族や友人との旅行にでかけることができるので、全体の22%を占めています。旅行するときのパートナーをみてみると、親子旅行が全体の46%を占めていて、せっかくの長期間休みを使って家族と団らんしながら、海外旅行にでかける人が多くなっています。友人同士での旅行も多く、26%に達しています。
消費金額別でみると、40~50代の人々が使っている一人当たりの消費が約4,100元(約66,000円)と最も高くなっています。経済力が最もある世代が家族や自分自身の為に多く消費していることがわかるようになります。
ここまではいかがでしょうか。
日本のニュースでも連日取り上げられているように、春節休みでの訪日中国人旅行者は年々増えています。彼らの属性や買い物における志向を攻略することが各企業のインバウンドプロモーション面における大きな課題になっています。また、この期間での大型露出も認知や売り上げの大幅上昇にもつながります。
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chen

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