海外BtoBマーケティングの基本

中国向けプロモーション

日本BtoB企業の海外進出がどのように成功できるか?海外BtoBマーケティングの基本

直近海外向けBtoBマーケティング関連のお問い合わせも増えております。海外進出といえば、直接個人の消費者向けの取引もあれば、企業間の取引もあります。むしろ、海外進出の初期段階では、現地の消費者、市場の状況を把握できていない状況のため、BtoCよりBtoBが先行して推進する企業が多いかと思われます。
※BtoB(Business to Business)とは、企業が企業に向けて商品やサービスを提供する取引を指します。

日本BtoB企業の海外進出がどのように成功できるか

BtoBマーケティングの成功に「製品/サービス」「顧客」「ルート」という三本柱があると言えます。本文では海外向けBtoBマーケティングでどのルートでターゲット顧客にリーチできるかを簡単に紹介したいと思います。

BtoBの顧客とのタッチポイントといえば展示会が最初に浮かんでくるでしょう。実はBtoCビジネスと同じく、BtoBビジネスのカスタマージャーニーにも「認知」「情報収集」「検討」「購入」「継続取引」等の段階があります。

カスタマージャーニー
ただし、BtoCビジネスとの大きな違いといえば、理性的に考え、検討周期な長いことが挙げられます。顧客は通常大量の情報収集を重ねたうえ、複数回のコミュニケーションを経て初めて決断することが多いと思われます。
特に海外の企業に対し、展示会等オフラインの接触場を作るには、コストがかかるうえ、不安定要素もあります。オンライン上で情報発信・コミュニケーションができるデジタルマーケティングが重要で安価なルートではないかと思われます。

海外市場向け展示会のコストが比較的に高い

通常の日本国内マーケティングとも同じく、リード獲得を目的としたBtoBデジタルマーケティングといえば、大きく「ペイドメディア」と「オウンドメディア」があります。海外向けになると、どんなメディアでどんな施策ができますでしょうか。

①検索エンジン広告

リスティング広告はBtoBビジネスに使われる基本手法であり、顕在化しているターゲットに有効な広告となります。KWの設定や配信属性の設定により正確的にターゲットを絞られ、リーチできます。加えて、アドネットワーク広告で取りこぼされているユーザーに引き続きリーチすることが可能です。

それでは、海外向けどんな検索エンジン施策を利用すればいいでしょうか。もちろん、国・地域の利用事情によっては異なります、ここでは二つご紹介いたします。
一つは無論Googleです!
世界で約9割※のシェアを占め、最も利用されている検索エンジンです。欧米や東南アジアの多くの国ではGoogleが真っ先に考えられる施策となります。

世界で約9割の市場シェアを占めているGoogle

もう一つは世界シェアで言えば4位程度ですが、Googleの使えない中国ではNo.1のシェア率を有する百度(Baidu)です。中国市場進出には欠かせない媒体となっております。

中国シェア率No.1の検索エンジン

StatCounter Global Statsのデータより

②対象国現地言語を使ったSEO施策

検索エンジン関連でもう一つの施策として、SEOが実施できます。いわゆる現地語の自社公式サイトを立ち上げ、コンテンツを運用する施策となります。上記で挙げたように、各国・地域の主要検索エンジンの対策を行います。ただし、SEOがコンテンツができたうえで行う施策となり、サイト構築、コンテンツの作成が必要の他、月額何十万円のSEO運用費がかかりますため、初期段階から導入している企業がすくないはずです。

また、実は一部の国・地域では公式サイトのコンテンツより別のコンテンツの運用に注力し始めている傾向もあります。
それはSNSとなります。

BToBマーケティングにおけるSNSの活用

③SNS運営

BtoBビジネスで活用されるSNSといえば、Facebook、LinkedinとWeChatがあげられます。

FacebookはtoBでもtoCでも英語圏や東南アジア圏のデジタルマーケティングで欠かせない施策となっております。Facebookにてビジネス関連のつながり、イベント等の情報も多くみられております。

FacebookはtoBでもtoCでも英語圏や東南アジア圏のデジタルマーケティングで欠かせない施策

LinkedInはビジネスに特化したSNSで、就職・転職の情報収集で活用されてきておりますが、最近名刺や履歴書代わりに使われることもあります。Linkedinのデータ運用にて正確的にターゲットとなるビジネスパーソンにリーチできます。

LinkedInはビジネスに特化したSNS

最後にWeChatです。WeChatは中華圏のビジネスで最も利用されているSNSです。企業名義で開設できる「WeChat公式アカウント」は企業ニュース、情報を配信できるほか、会社展示やリード獲得等公式サイトとした役割も最近果たすようになっております。

BtoBビジネスにおけるWeChatの活用

④コミュニケーションツール

BtoBビジネスコミュニケーションでは、電話、メール、SNS等があります。国またぎのため、電話より、メール・SNSが多く使われております。また、ビジネス上メールでのやり取りに慣れてきた日本と違い、チャット文化がなじんでいる国・地域もあります。Facebookのメッセージ機能やWeChatのチャット機能等をコミュニケーションツールとして、活用することも重要です。

他には、各国・地域の業種毎に特化した情報メディアに掲載する手法も重要で、EC関連で言えば、Amazonの「Amazon Business」やアリババの「1688」等大手をはじめ、BtoBマッチングプラットフォームが複数があります。

企業CRM管理

また、海外向けBtoBマーケティングの展開には言語のみではなく、現地の商習慣やルールも考慮する必要もあります。CRMツールやSaasサービスを利用してより効果的にデータを運用することなど課題がまだまだあります。

本文では本当に簡単に海外向けBtoBマーケティングの基本手法について触れただけで、事例等を含めまた詳細的運用方法を今後の記事ご共有できればと思います。

中国越境ECサポートについて、お気軽にお問い合わせくださいませ。

【関連記事】

企業のWechat公式アカウントの開設・認証方法を公開!日本企業の中国向けマーケティングご担当者必見!

 


これから中国展開をお考えの企業様向け。効果を全て見える化!中国マーケティングスタートアッププラン!!

中国向けにマーケティングをこれから始める企業様向けパッケージ!これまで当社にて数年にわたり中国マーケティングを研究。メーカー・小売・旅行会社など様々な分野において実績あり。中国マーケティングに最低限必要な百度での集客・中国用LP・サーバー・日本語での効果測定レポートを一括提供。自社商品のニーズ調査・テストマーケティング・準備には最適プラン。プランに加え当社のこれまでの実績を一挙公開。

中国Webマーケティング スタートアッププラン

  資料をダウンロードする

 

The following two tabs change content below.

sai

日本語同時通訳専攻の在日中国人マーケター。 日本語・中国語言語能力を活かし、インバウンド事業を4年間携わってきており、約100社企業様にインバウンドプロモーションのプランニング支援。

関連記事

  1. レポート

    KOL一人に3.5億円!!中国で盛んなKOLビジネス

    KOLは中国向けプロモーションの関係者にとって馴染みがあり、現在中国の…

  2. 中国向けプロモーション

    外国人向け低単価で配信できる動画広告

    インバウンドの好調を活かし国内ではあらゆるビジネスが展開しています。様…

  3. 春晩スポンサーによる百度アプリのダウンロード促進効果

    中国向けプロモーション

    春晩スポンサーによる百度アプリのダウンロード促進効果

    電子マネーでお年玉を送り合うことがトレンド(詳細は記事「2019年中国…

  4. 百度(Baidu、バイドゥ)リスティングのインバウンド活用

    中国向けプロモーション

    百度(Baidu、バイドゥ)リスティング広告のインバウンド活用

    訪日外国人旅行者は年々上昇傾向にあります。 2017年では最高の280…

  5. 中国向けプロモーション

    中国インバウンドマーケティング必須用語集~旅行・訪日メディア編~

    訪日中国人が参考になる海外旅行関連メディア/訪日特化したメディアをご紹…

  6. 「百度地図」の徹底解析

    中国向けプロモーション

    「Google Map」 の中国語版、「百度地図」の徹底解析

    旅でも出張でも、いきなり行ったことがない場所行く際に、お手元に現地の地…

Facebookページ

最近の記事

  1. 中国版「Titter」ーーWeibo運営代行サービス
  2. WeChat運営代行
  3. 中国越境ECキャンペーン818
  4. ミニプログラムを活用したソーシャルコマース
  1. 越境EC

    W11だけではない!?中国越境ECの進出で知るべき中国EC内ビッグイベント
  2. マーケティングデータ

    中国動画アプリ「TikTok(抖音/ドウイン)」はなぜ人気になったか?
  3. WeChat運用

    米国で使用禁止となったWeChatは日本で利用できるのか
  4. 中国動画運用

    2019年抖音(Douyin)利用状況データまとめ
  5. レポート

    中国動画サイト現状まとめ~2017年第1四半期中国オンライン動画業界市場研究レポ…
PAGE TOP